心に花の咲く方へ【α版】

刺激を受けた感動を言葉で

2009年のWALKとは何だったのか

精神のガソリン補給のためにひたすら音楽漬けにしていたい時間がある。 それが今だ。 身体の芯にも心の芯にも染み込んでいる音楽はあるか。 忘れていた“何か”を引っ張り出してくれるかのような音。 今は新しい感性を磨く音よりも、自分が出会って心の体温を…

あえて野田佳彦を擁護する

野田佳彦が久しぶりに表舞台に帰ってきた。 安倍晋三に次ぐ「再チャレンジ」到来である。安倍晋三も一度は表舞台から退場した人物だ。今の権勢からは考えられないことである。 安倍が再び表舞台に帰ってきた時、この国の空気は変わった。あの気色悪い空気の…

3年前の大阪都構想

『大都市制度の在り方』 西本 剛司 責任の所在のない民主主義。 これが現状の我が国の本質的な姿。度重なる総理大臣の交代、内閣の改造、国務大臣の辞職と交代…。 国家の運営とは、国家国民の生命・財産の維持と福祉の向上が最大の目的のはずである。現実の…

猪瀬直樹が帰ってきた〜猪瀬直樹×東浩紀『さようならと言ってなかった』刊行イベント

平成26年11月29日ゲンロンカフェにて。猪瀬直樹×東浩紀『さようならと言ってなかった』刊行イベント。猪瀬直樹は私が尊敬する人物のひとりである。猪瀬さんとの「出会い」はTwitterである。なんとなく興味本位で始めたTwitterの中に猪瀬さんはいた。当時の猪…

猪瀬直樹の“行間”を埋めてくれるもの

涙なくしては読めない。あの東京五輪誘致の舞台裏での猪瀬家族の闘い。この作品は、猪瀬さんの奥様•ゆり子さんへのレクイエムであり、“素人政治家”の反省文でもあるんだろう。しかし、この作品が私の心を震えさせたのはそこではない。猪瀬直樹が生み出してき…

ダークツーリズム実践「人と防災未来センター」訪問

5月4日。 前日のシンポジウムの興奮が冷めやらぬままに、第二の目的である「人と防災未来センター」を訪れた。 ここは1995年1月17日に起こった阪神淡路大震災の歴史と教訓を後世に残そうと2002年に作られた博物館である。 歴史を残す。 これは3.11以降、自分…

「断絶」と向き合ってきた

5月3日。朝日新聞労組主催「5・3集会 戦争は知らないー「断絶」と向き合う」へ参加してきた。朝日新聞の集会など数年前の自分なら絶対に行くはずのないものだが、やはり変わったものだなぁとつくづく感じるものである。わざわざ神戸まで行ってこのようなシン…

速水健朗「フード左翼講座〜消費と政治、その分かち難いランデブーのゆくえ〜」第1回

『ラーメンと愛国』『1995』『フード左翼とフード右翼』らの著者・速水健朗さんの話を聞きたくて、今年初めてのゲンロンカフェ。テーマは「フード左翼講座〜消費と政治、その分かち難いランデブーのゆくえ〜」第1回。年末にリリースされた『フード左翼とフー…

「福島第一原発「観光」記」から見えた景色

つくづく反省する毎日である。鋭い物言いをすれば誰かの中にインパクトを残せる。これは技術論で小林よしのりを読み始めてから知ったことである。これが世を生きてゆく技術である。しかし最近、いろんなことを知れば知るほど、その技術論自体に疑問を持ち始…

大瀧詠一との想い出

大瀧詠一が亡くなった。65歳だったという。65という数字の重みは正直分からない。この意味は65になった自分が判断するだろう。ただただ、寂しい。1984年発表『EACH TIME』以来アルバムをリリースすることもなくずっと沈黙を守ってきた“批評音楽家”。ずっと、…

「フクシマ」へ門を開く

12/24〜12/28にゲンロンカフェとゲンロンのオフィスで開催されている『福島第一原発観光地化計画展2013「フクシマ」へ門を開く』を見てきた。今年は東浩紀氏が中心となって作れらた書籍『福島第一原発観光地化計画』が教えてくれたものが自分の中ですごく大…

『福島第一原発観光地化計画』刊行記念イベント第1弾! 小林よしのり×東浩紀 福島第一原発観光地化計画と日本の未来@ゲンロンカフェ

平成25年11月9日(土)ゲンロンカフェにて、『福島第一原発観光地化計画』刊行記念イベント第1弾! 小林よしのり×東浩紀 福島第一原発観光地化計画と日本の未来に参加してきた。このイベントの第一報は、東氏のツイートからだった。東氏が突如、「小林よし…

kicks

今でもmixiで書いていた頃のBlogは傑作だったと思う。処女作に込められたものが最高傑作なんて俗な意見があるが、そんな感覚か。当時、自分が掲げたテーマは“イメージからの脱却”だ。誰もが、誰かが垂れ流した“イメージ”とやらに左右されながら生きていて真…

漂白を笑え!〜『地獄でなぜ悪い』鑑賞

先日、2度目の『地獄でなぜ悪い』を見た。金木犀の匂いがすると秋がやって来たと思うように。雨がアスファルトを濡らす香りがすると梅雨がやって来たと感じるように。名作を観ると名作に出会った匂いがするものだ。誰にも“名作センサー”はあるに違いないが、…