あえて野田佳彦を擁護する
野田佳彦が久しぶりに表舞台に帰ってきた。
安倍晋三に次ぐ「再チャレンジ」到来である。安倍晋三も一度は表舞台から退場した人物だ。今の権勢からは考えられないことである。
安倍が再び表舞台に帰ってきた時、この国の空気は変わった。あの気色悪い空気の変節は、『立候補http://ritsukouho.com/』に克明に残っている。
ところが、野田佳彦の“帰還”はどうやら社会は許すつもりはないらしい。
民主党下野の“戦犯”ということになっているらしい。
本当にそうか?
野田は安倍の復活とともに表舞台を去った。しかしそれは本当に野田総理のせいだったのか?
記憶というものは実にいい加減だ。
民主党の価値を地に堕とした政策とはなんだったか?
・子ども手当:財源がなくておじゃん
・普天間移設問題:“トラストみー”
・公約翻して消費税増税
・小沢一郎
この辺りが代表格だろう。
個人的には外国人参政権に賛成しようとしていたとか、人権擁護法を通そうとしていたとか亡国法を成立させかねない危険性に警鐘を鳴らしていたわけだが。
実は上に挙げた民主党の“失敗”は野田佳彦は一切合切関係なかったりする。
勿論党籍はあったのだから無関係とまではいかないが、それを言うなら蓮舫も岡田克也もみんなみんな戦犯だ。というか戦犯しかいない。
野田は“最後”の総理だったという“事実”だけで戦犯にされているに等しい。
こういうのを「スケープゴート」という。
まるで戦争責任をA級戦犯に押し付けてのうのうと平和憲法の恩恵が云々とか言ってるどこかの国民とそっくりだ。今回の野田バッシングは戦後一貫してこの国を支配する無責任体質そのものが表出でしかない。事実すら履き違えてイメージだけで物を言う烏合の衆の集団いじめみたいなものだ。
よほど恩人を立てて“嫌われ者”野田佳彦を幹事長に抜擢した蓮舫の方が筋が通った人間だろう。空気よりも恩義を大切にしたわけだから。
野田佳彦は総理時代に女性宮家の創設に向けて動いていた人物でもある。
それを安倍晋三が総理に代わって真っ先に潰した。安倍が総理就任最初にした仕事がそれだ。これはあの天皇陛下の“玉音放送”を聞いた後だからこそ歴史に永遠に残すべき事実だ。野田は陛下のご意向を受けて女性宮家創設に動いていたのではないか。それ以上の推測は止めおく。
何れにしても私は野田が女性宮家を創設して陛下の心労を軽減しようとしていた事実だけで十分評価に値すると思っている。
頑張ってほしい野田佳彦。